「してやって欲しい」ではなく「して欲しい」

 突然ですが「~してやって欲しい」とか「~したって欲しい」とはどういう意味かを厳密に考えてみましょう。

「やって」が付くことで、自分の事ではないわけです。
 誰かの為に「してやって欲しい」となります。
 それは自分が人の為に頼んでいることです。

 さて、我々神主が祝詞の中で、祈願主の祈願を大神様へお伝えする際、確かに自分の事ではなく人の為にお願いするわけですから「してやって欲しい」も意味としては正しいと思います。
 しかし、神主はなかとりもちであり、自身も祈願者なわけです。

「自分は関係ないけど、お願いしてくれって頼まれたから、なんとかしたって下さい」
なんて祈願をしても気持ちはこもりません。
 大神様にご祈願する際には、まさに自分の事のように、なにより自分自身もその人の願いが成就することを切に願っているという思いでいなければならないと私は思います。
 なので「私からも是非お願い致します」という気持ちを込めた祝詞こそ大神様により強く祈願を伝えることができるのではないでしょうか。

 我々は人ごとと思ってご祈祷したりはいたしません。
 自分自身の願いも込めてご奉仕致しております。
 まさに我が事のように皆さんの想いをお伝えできるよう精進しております。
 みなさまが清々しい気持ちになれますよう、誠心誠意ご奉仕申し上げます。


 ところで、最近は自分のことでも「してやって欲しい」という表現を使うことがあります。私自身も例外ではありません。
 そんな私が言うのもなんですが、日本語の本当の意味はこうやってだんだんと忘れ去られてしまうのかもしれませんね。
 しかし、神主は日本語の本来の用法で正しく用いねば大神様にお伝えできません。
 もっと日本語のプロフェッショナルになれるよう頑張らねば!!
プロフィール

厄除の宮 駒林神社

Author:厄除の宮 駒林神社
兵庫県神戸市長田区駒ヶ林町3-7-3鎮座
由緒正しい厄除の宮「駒林神社」です。

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