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神葬祭、故人を忘れぬ誓い

 昨日のお話しから引き続きまして、本日は神葬祭をご奉仕申し上げました。神道での葬儀というのは参列される機会もあまりないかと思いますが、将来的に参列される機会がありました際に昨日今日の記事をご覧になられて参考になれば幸いです。

 神道の葬儀ですのでお経ではありません。祭詞を奏上します。こちらは神前で奏上する祝詞をイメージして頂ければ分かりやすいかと思います。ただ、お経と異なり決まった物ではありません。その最大の特徴に、故人の略歴を入れて奏上致します。つまり、いつ、どこで、誰の間に生まれ、どういう学校へ通い、どういう生活をし、どんな仕事をし、結婚はいつ誰と、子供は何人、また趣味や特技、好物など、そしてどうして亡くなられたかを奏上致します。

 こちらは見送る人々がその人の人生を知り、そして忘れずにいるからとお伝えする気持ちが込められます。ですので、この祭詞を作ることが神主の数ある役割の中で最も大変なこととなります。なにしろお亡くなりになられてから葬儀まで早ければ1日しかありません。その間にご親族から情報提供を頂き、一晩掛けて作り上げる必要があります。例えどんな大きな祭りでも、祝詞を作るための期間は充分にありますが、神葬祭だけはそうはいきません。だからこそ、我々神主は常日頃より文章、そして祝詞を作る事に力を注いでおります。

 今回は他の神社の方とご一緒にご奉仕をさせて頂けるという貴重な機会でした。色々と勉強させて頂けました事が今度に役立つことと思います。
 

神葬祭をご存じですか。

 またも冷え込みが続いております中、本日は厄除のご祈祷にお一人いらっしゃいました。また、通夜祭をご奉仕申し上げました。

 聞きなじみがない方が多いと思います。要するにお通夜です。故人が床より再び目覚めることを願う。そして遷霊祭にてご遺体よりお御霊(みたま)を霊璽へとお遷し致します。そして明日は本葬が執り行われ、ご奉仕を致します。つまりはお葬式です。

 日本人の多くが仏式で葬儀を行っていると思いますが、神道の家においては神式での葬儀を行います。これを神葬祭(しんそうさい)と申します。ただ仏式が寺院で行う事があるのと異なり、神社内で行う事はありません。次第は神社での神事に即した内容になっております。ただ大きな違いは拝礼の際に手は音を出さずに叩きます。

 仏式との大きな違いの一つは、前述の遷霊祭です。祭場の証明を落とし、霊璽に御霊をお遷しし、その霊璽に対して祭儀を執り行います。もう一つは祭詞です。これについてはまた明日触れたいと思います。
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厄除の宮 駒林神社

Author:厄除の宮 駒林神社
兵庫県神戸市長田区駒ヶ林町3-7-3鎮座
由緒正しい厄除の宮「駒林神社」です。

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