彼を知り己を知れば百戦して殆うからず

　孫子曰く

「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」

　有名なことわざです。

　戦うべき時と避けるべき時を見定め、敵味方の衆寡による用兵を識り、味方の士気を高め、備えを万全にして敵の隙を窺い、将帥にその人を得てこれに委任しさえすれば･･････。そりゃあ負けはないでしょう。
　つまり、情報戦こそもっとも重要なことだと言っていると同時に、情報戦とはここまでやることだということです。

　彼とは相対する相手をさし、己とは自分を含む集団や団体、地域から地形から総てを指します。

　相手を十分に把握すること。それは勿論重要ですが、それ以前に自分の事を本当に分かっていますか。
　そして自分たちの状況と、持ちうるポテンシャル、更には士気の高める術から、最善の構えまで模索した上で、自分たちを正しく動かせる人を見出すこと。それが自分を知るということだと言っております。
　其れが出来ている人が成功に手を掛けようとしている、あるいは手が届いた人なのでしょう。

　ここまでできていて初めて相手の分析に意味が生まれます。
　自分たちがほんとうに今動いて良いのか。その最終判断が出来るというわけです。

　情報戦が勝利の鍵、であると同時に、最難関の戦いです。
　それを肝に銘じ、自分を見つめ直す為にも、こちらのblogを続けて参ります。






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