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震災を「思い出」ではなく「教訓」とするために

 本日、兵庫県神道青年会主催で阪神淡路大震災発生から20年の節目としての講演会が行われました。

 基調講演で講師をされたのは、元NHKアナウンサーで現在千葉県の熊野神社宮司として奉職されて居られる宮田修先生。余談ではありますが、blogで何度も書かせて頂いております、私がこれまでで講演会に参加して良かったと思えた数少ない講師のお一人です。

 兵庫県南部地震が発生し、その第一報を報じられたその前後のお話を伺い、改めて当日には至る所で自分自身の戦いを繰り広げられていた事を思いました。
 そして先生ご自身がその時に思った悔やまれることなどを拝聴し、今実際に地震が起こったとして自分はそこまで思い至れるとは思えず未熟さをかみしめておりました。

 その講演の中で、地震を想定して準備はしていたか、という話しがありました。
 NHKでは前年にその対策訓練が行われていたそうです。
 夜一度職員が帰宅した後に行われた訓練で、全ての職員が再び行動を開始し、大阪放送局は港に中継車まで出して行われたとのことです。
 それに対して思い返しますと、地域での避難訓練などは行われております。
 しかし神社として、神社界としては対策をしていなかったですし、発生後も行われたという話しは聞きません。
 そして東日本大震災が起こってしまい、起こってから全てを組み立てることとなりました。

 今更とは思わず、避難訓練や対策シミュレートをすることは自分たちが、或いは他の地域で災害が起こったときにより迅速に動ける様にする為にも必要では無いでしょうか。
 災害発生時に茫然自失したり手をこまねいている時間を極力無くし、あらかじめ決めていた最優先事項をこなせるようにすることで被害を最小限に食い止めることも可能でしょう。
 先ず何をするか決めておく。
 それだけのことで救える命があるかもしれません。

 戦後70年。今なおその悲惨さは受け継がれています。
 そして震災20年。当時の記憶を失ってはいけないと言い続けてはいます。
 しかし、それは「思い出」にすることではありません。
 人は未来に向けて生きています。
 ならその記憶を「教訓」としから学んでこその記憶だと思います。

 日本人は自然への畏敬の念を持ち、災害が起きてもすぐに立ち直り、自然と共に過ごしてきた。
 ところが戦後、自然に対する畏敬の念は薄れ、自然を甘く見た。
 自然とのつきあい方を考えねばならない。
 そう宮田先生はおっしゃっておられました。
 自然を大切に、とは環境問題などだけではありません。一人一人が自然と共に暮らしていることの自覚と、自然の恩恵への感謝、そして自然の猛威への対策をすることが、ひいては自然を大切にすることに繋がると思います。
 震災20年を節目に、まずは個人個人でもしもの想定を考えてみましょう。それが第一歩になるはずです。






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