毎日境内の清掃をご奉仕しておりまして、小さな葉っぱや塵を拾っていますと、不意に極小の釘を見つけたりします。
地中に埋まっていたのか、風に流されてきたのか、はたまた鳥に運ばれてきたのかはわかりませんが、それは境内の砂利が敷き詰められた所に落ちており、それを拾い処分しています。
そしてふと気づきました。
わずか1㎝ほどの極小の釘を何気なく発見し、拾って、そんな物が見つけられてしまった自分の検知能力の高さに。
普段は目的の物を探せば見つからず、それ以外の物は次々見つかり、そしてその時見つけたと思っていた物を探せば見つからず・・・・・・これほど物探しが苦手な私が、これほど小さな、そして土に埋もれて錆てしまいと見分けなど先ずつかないと思われるそれを発見した事実に。
掃除の時にふと物が発見されるというのは、こうした集中力の向上がもたらす恩恵なのかもしれません。
そして今日も今日とて清掃奉仕に勤しみ励んでおります。
本日は神戸市の神職が集まる会があり、私も出席して参りました。
聞くところによると、大変穏やかで、良いお正月だったとの事だそうです。
そうは言っても、と言うのがいつもの感想でして。
一概に「良かった」といっても各神社ごとに差はあるでしょうし、他が良くても自分の所は駄目だった、と言うところもあると思います。
かくいう当駒林神社のお正月は、いつもより賑わったのは間違いありませんが、私個人としては様々な事がありました物で、決して穏やかとは言えないわけで。
といいますか、神社が正月を穏やかに過ごせるなんてことは、普通に考えたら無いと思うのですよ。
学生時代は「神社って正月以外は何してるの?」と聞かれることが多かったです。
今ならばどれだけ一年を忙しく過ごしているか余すこと無くお伝えできますが、実際に奉職するまでは具体的に知る事無く、暇はしていない事を必死に伝え、少なくとも土日は休めないことだけは主張していたように記憶しております。
そんな普段から忙しくして神社にとって正月はほぼ例外なく慌ただしくなるものです。
穏やかな正月はさすがに夢にさえ見れそうにないですね。
振り返ると、人生の中で穏やかに過ごした正月が無いのだから、致し方ございませんね。
正月とは忙しいもの。そしてそれこそが、とてもありがたいことだと私は思います。
神社単体でできることにも限界があります。
地域の中の神社、氏子の為の神社、その双方の立場から見ましても、地域と協力して出来ることというのは大きな意味がありますし、なにより大きな事が出来ます。
これまでもいろんな企画が上がっては消えておりましたが、地域の方と一緒なら、という企画がいくつもあります。
また地域で企画されている事に我々が参加させて頂いる事もございます。
近いところですと、3月8日(土)に「駒ヶ林いかなごウォークラリー」という駒ヶ林の町を巡って貰うイベントがあり、そのチェックポイントに駒林神社も入っております。
その日に我々もなにか出来ればと思い、毎年考えてはおりますが、時間が足らず最終的に迎えるだけになることが多い状況でした。
今年は比較的早い段階で開催日を知ることができましたし、企画の今まで知らなかった内容も耳にすることができました。
今までとは違う形での参加をさせて頂ければと思います。
こちらから発信した企画にせよ、誰かからの企画に参加するにせよ、まず問題が出てくるのは日程の調整です。
限られている日にちからお互い可能な日を出し合って、それが上手くあえば良いですが、なかなか合わない事が多い物です。
その後、場所・人手・費用・天候等々、多くの問題が出て参ります。
生み出す苦しみはどこに行ってもつきまといますが、その先に成功があると信じて進めていくといたしましょう。
駒林神社では厄除祈祷・交通安全祈祷を受けられた方に授与致しますお神札には、お名前を書いてお授けしております。
正直なところを申しまして、筆があまり得意ではありませんもので、受けられる方には、せめて気持ちよくお祀りして頂けるようにと誠心誠意心を込めて書かせて頂いております。
筆を使って文字を書くのがほとんどがお神札となっております。
だからでしょうか。
書き慣れた、といったら語弊があるようにも思いますが、ずいぶんましな字が書けるようになってきたと思います。
しかし、他の物に筆で書こうとするとどうしてもバランスが崩れおかしな字になってしまいます。
筆の練習をもっと本格的にした方が良いのでしょうね。
そうすればお神札に書く際ももっと良い字が書けるのでしょう。
そういった時間を設けることも今年の課題です。
文字を書く練習・・・・・・それが今まで長続きしなかったのは、きっと自分がまだ筆を理解していないからなのでしょうね。
きっとこれも笛と同じ。
理解し、その上で練習すればきっと・・・・・・。
天候はあまり良くなかった本日、厄除祭を終えて初めての日曜日だったわけですが、午前中に集中してご祈祷をご奉仕させて頂きました。
昨年はこれほどでは無かったのですが、今年は思った以上に多くの方がいらっしゃいました。
しかし厄年についての認識に齟齬が出てきているように感じます。
厄年とは、厄除けとは・・・・・・。そのあたりを正しく理解して頂き、厄年と厄払いの大切さを識って頂きたく思います。
今年一年の一つの大きな目標は、厄について多くの方に正しく識って貰うための活動を行う事です。
神社を知り、神道を知り、そして厄について多くの事を知って貰うべく、あらゆる手段で活動をしてまいります。
その際には、目を、耳を傾けて頂けましたら幸甚です。
その機会をどうやって見いだすか。
それが問題だ!
とはいえ、あてが無いわけでも無いです。片っ端から当たって砕ける勢いで動くと致しましょう。